タバコの副流煙の害
<副流煙には主流煙の何倍もの有害物質が>
2003年に健康増進法が施行され、公共の施設やタクシー、
飲食店でも禁煙の場所が増えた今、タバコの副流煙がよくないものだ
ということは広く知られていますが、
実際にはどのような影響があるのでしょうか。
客観的に見て、副流煙にはタバコを吸う人が吸い込む主流煙の
何倍もの濃度の有害物質が含まれています。
これは、副流煙の温度が低く、
しかもフィルターを通過しないためです。
ちなみに、ニコチンは2.8倍、
タール3.4倍、一酸化炭素4.7倍、
強力な発がん物質のニトロソアミンで52倍というデータがあります。
また、副流煙はアルカリ性で、目や鼻の粘膜を刺激します。
タバコの煙が目にしみるのは、このせいです。
<副流煙が与える様々な害>
副流煙による受動喫煙が健康に与える影響についてのデータは、
まだまだ少ないのですが、最も良く知られているのが、
乳児の突然死症候群についてです。
家族に喫煙者がいる環境で生活している赤ちゃんでは、
原因不明の突然死が起こるリスクが高くなっています。
これは、副流煙が赤ちゃんの呼吸器に悪影響を
与えるためだと考えられています。
副流煙で呼吸器に影響を受けるのは、
赤ちゃんだけはありません。
気管支喘息の子どもは、
家族に喫煙者がいると発作を起こしやすい傾向にありますし、
大人も慢性気管支炎などの呼吸器系の疾患になるリスクが高くなります。
がんについて見てみると、
タバコを吸う人と同居する人が肺がんになる、
または肺がんで死亡するリスクはそうでない人よりも
20%〜30%高くなることがわかっています。
また、小児がんの中で、白血病やリンパ腫、脳腫瘍は、
出生前後の受動喫煙と関係があると示唆する研究報告書もあります。
成人病では、欧米の研究では、喫煙者と一緒に暮らしていたり、
副流煙を吸い込む職場環境にいた人では、
記憶力や認知能力が低下するアルツハイマー病のリスクが
44%も高くなるという結果が出ています。
糖尿病になるリスクも、受動喫煙者はそうでない人に比べ、
1.8倍と言われています。
また、病気ではありませんが、
喫煙者の子どもには、副流煙が原因と思われる、
歯肉が黒ずむメラニン色素沈着が多くみられるそうです。
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