妊娠初期・妊娠中の喫煙の影響
<妊娠中の禁煙は苦しい>
妊婦の喫煙は、お腹の赤ちゃんの様々なリスクに直結します。
妊娠中はストレスを感じやすくなり、
いつも以上にタバコに手を伸ばしてしまいやすい状態ですが、
妊娠するとニコチンガムやパッチなど、
ニコチンを利用した禁煙補助剤や、
新しいタイプの経口禁煙補助剤「チャンピックス」も使用できません。
そこで、妊婦の禁煙は意思の力に頼る、
辛いものになりかねません。
喫煙はホルモンバランスに影響し、
妊娠しにくくなる原因のひとつにもあげられるので、
赤ちゃんの予定のある方は、妊娠前の禁煙をおススメします。
<妊娠初期のタバコ>
妊娠初期は、細胞が赤ちゃんの体を形作る時期ですが、
その時に吸っていたタバコが、赤ちゃんの奇形を引き起こす
リスクを高めるというデータは今のところありません。
妊娠に気がついたら、即禁煙を。
そのときに、今まで吸っていた分の心配は しなくていいというのが、今の考え方です。
妊娠初期の喫煙が引き起こすリスクについて、
今わかっているのは、生まれてきた子どもが10歳になった時点で
肥満になる確率が、非喫煙者の母親から生まれた子に比べて、
約3倍高くなるということです。
これは、お腹の中にいるときに、
喫煙によって栄養が吸収しにくい状態だったため、
と考えられています。
タバコに含まれるニコチンには、
血管を収縮させる働きがあるので、
お母さんの血管を通して栄養を得ている赤ちゃんにも影響が出ます。
<妊娠中期〜後期のタバコ>
妊娠中のタバコが赤ちゃんに与えるリスクで、
いちばん顕著なのが、早産と低体重です。
妊娠中ずっと喫煙していた場合、
低体重児、早産の発生率はいずれも約9%。
タバコを吸わなかった人に比べて、
低体重児の発生率は約2.5倍、早産の発生率は3.3倍になります。
また、妊娠中のタバコは、
生まれてきた赤ちゃんのその後に影響するという怖いデータも。
11歳の子供の身長と学力を比較したデータでは、
妊娠中に吸っていたタバコの本数が多いほど、
身長と学力が低くなる傾向にあることがわかっています。
また、多動性障害との関連を示す報告もされていて、
脳が作られている妊娠中にお母さんがタバコを吸うことによって、
脳の発育が妨げられるのではないかと考えられています。
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