禁煙でストレスがたまる?
<タバコのストレス解消神話>
禁煙は、確かにストレスを感じる作業です。
しかし、タバコを吸えば本当にストレスが解消されるのでしょうか?
喫煙によるストレス解消――これはどうも間違いのようです。
「禁煙うつ」のページでも説明しましたが、
タバコに含まれるニコチンは、気持ちを穏やかにする
神経伝達物質のセロトニンと同じ働きをするので、
タバコを吸うと気持ちが落ち着きます。
しかし、喫煙者のセロトニン量は非喫煙者よりも少ないので、
常に気持ちが不安定な状態。
セロトニンの足りない分をニコチンで補って、
非喫煙者と同じレベルの安定した精神状態を保っているにすぎません。
喫煙は「ストレスを解消」しているのではなく、
喫煙によって「ストレスが溜まりやすい体質」になっているのを、
やはり喫煙によって一時的に普通のレベルに引き上げているだけなのです。
<肉体的なストレスも>
そもそもストレスとは、
精神的なものだけを指す言葉ではありません。
体が感じる振動や騒音、
ケガなどもストレスとなり蓄積されます。
タバコの煙に含まれる、たくさんの有害物質は、
私たちの体にダメージを与え、それはストレスとなります。
<自律訓練法で禁煙中のストレスコントロールを>
禁煙によって「ストレスを感じる」状態は、2週間くらいでおさまります。
その間、タバコに頼らずリラックスする方法を見つける必要がありますが、
ここでは「自律訓練法」というリラックス法を紹介してみたいと思います。
自律訓練法を行う前に準備をしましょう。
できるだけ落ち着ける静かな場所で、ゆったりとした服装で、
椅子やソファーに深く腰掛けるか、
両腕と両足をやや開いて仰向けに寝ます。
準備ができたら自律訓練法に入ります。
自律訓練法は6つのステージ(公式)から成り立ちます。
まず、ゆったりとした姿勢で深呼吸を繰り返し、
気持ちを落ち着かせます。
1つめの公式は「手足が重たい」です。
心の中で「右手が重たい」と唱えながら、
右手の重さを感じます。
続いて「左手〜」、「右足〜」、「左足〜」と続けていきます。
2つめは「手足が温かい」です。
これも1つめの公式と同じように行います。
3つめは「心臓が静かにうっている」、
4「楽に呼吸している」、
5「お腹が温かい」、
6「額が心地よく涼しい」です。
ひとつの公式だけ行ってもかまいません。
自律訓練法は全体で3〜5分を目安に行い、
心に唱えたように感じられなくても、
長く続けずに終わりましょう。
出来れば1日3回行いたいところですが、
神経質にならずに、ちょっとした時間をみつけたときや、
寝る前などに続けてみてください。
自律訓練法は自己催眠を利用したリラックス法なので、
終わった後に「消去動作」をするとより良いです。
寝る前に横になって行う場合は、
わざわざ消去動作をする必要はありません。
消去動作と言っても簡単なもので、
「両手を強く握ったり開いたりする」
「両手を組んで大きく伸びをする」
「首や肩をよく回す」といったもの。
体がほぐれれば問題ないので、
そのほかに自分が気持ちいいと思うストレッチなどがあれば、
それを行ってください。
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